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介護福祉士実技試験で視覚障害者への支援が出題

 平成26年3月2日(日)に第26回介護福祉士の実技試験が実施されました。
 私も3年前に受験しましたが、5分間という短い時間と試験官に観察されながらという状況に緊張したことを覚えています。

 さて、今回なぜ私のブログで介護福祉士の実技試験を取り上げたかというと、視覚障害が実技試験の問題となっていたからです。
 私は、社会福祉士でもありますが、普段の業務は視覚障害生活訓練等指導者として、視覚障害リハビリテーションを専門とする業務に就いています。視覚障害という分野は非常に狭い世界であると共に、高齢者分野における視力低下は加齢によるものという認識が根強かったのですが、今回の介護福祉士の実技試験問題での出題で視覚障害に対する認識が大きく変わっていきそうですね。

以下、試験問題です。
遠藤ミツさん(80歳)は、2ヶ月前に視力を失い、生活全般に一部介助を必要としています。
遠藤さんは、食事に行く準備を整え、身だしなみを気にしています。
居室のいすに座っている遠藤さんを食堂まで歩行介助してください。
そして、遠藤さんが食卓について、スプーンを持つまでの介助をしてください。
本日の献立はカレーライスです。
遠藤さんの返事は、「はい」または、うなずくだけです。
(モデルは、アイマスクを着用しています。)
(試験時間は5分間以内です)
20140302_1009004.png 

様々な解答速報では、「視覚障害者への支援」はほとんど機会がないと出題自体に酷評が多く見られますが、出題の背景には、対象者への情報提供とそれによる自己決定を支援することが背景にあるようですね。
自己選択自己決定」と良く聞きますが、選択するだけの情報を伝えることが大前提です。
高齢者支援の場面では、「自己決定」と「動作の確認」が混乱しているようですので、今回の出題は「視覚障害」という枠に囚われず、介護保険の「自己選択自己決定」という基本理念を振り返る良い問題だったのではないでしょうか。
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プロフィール

伊東 良輔 (いとう りょうすけ)

Author:伊東 良輔 (いとう りょうすけ)
一般社団法人ぱるむ 代表理事
人間関係学修士
心理学を背景とした対人援助の理論と実践について研究しています。
2014年、一般社団法人ぱるむを設立。北九州市小倉南区に「伊東良輔社会福祉士事務所」、「ケアプランセンター らび」を開設。
社会福祉士として対人援助に関する講座で講師活動や成年後見人としての活動に関する記録、非常勤講師として社会福祉士を目指す学生の皆さんへの指導の記録。
視覚障害生活訓練等指導者として同行援護従業者養成講座を開催した講座の内容等を中心に紹介していきます。

資格
・社会福祉士
・精神保健福祉士
・介護福祉士
・介護支援専門員(ケアマネジャー)
・福祉住環境コーディネーター2級・3級
・福祉用具プランナー
・視覚障害生活訓練等指導者
・相談支援専門員
・全身性ガイドヘルパー

社会貢献活動
・公益社団法人日本社会福祉士会 理事
 国際担当理事
 LGBT担当理事
・公益社団法人福岡県社会福祉士会 理事
 ぱあとなあ福岡所属(成年後見人)
 独立型社会福祉士支援委員会
 障がい者支援委員会
・日本ソーシャルワーカー連盟
 国際委員会
・日本障害者協議会 理事
 総務委員会 http://www.jdnet.gr.jp/guide/yakuin/member/ito.html
・日本障害者リハビリテーション協会 総合リハビリテーション研究大会
 常任委員
・アルコール健康障害対策基本法推進ネットワーク
 幹事
・北九州市障害支援区分認定審査会 委員
・宗像市・福津市介護認定審査会 委員
・中間市障害支援区分認定審査会 委員
・宮若市障害者計画・障害福祉計画推進協議会 委員
・福岡県介護実習・普及センター 運営委員
・福岡県社会福祉協議会 運営適正化委員
さわやか福祉財団 さわやかインストラクター

一般社団法人ぱるむ
・伊東良輔社会福祉士事務所
・ケアプランセンターらび
・権利擁護センターせるもん
〒803-0273
福岡県北九州市小倉南区長行東1丁目11-16
一般社団法人ぱるむ 長行事務所
TEL:093@776‐7115
FAX:093@777‐5068
ホームページ:http://hp.kaipoke.biz/zau/

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