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第1章 視覚障害者(児)の福祉サービス ①

 同行援護従業者養成講座は、基礎的な知識・技術を習得していただく一般課程、公共交通機関の利用まで視野に入れ、サービス提供責任者は受講が必要な応用課程に分かれます。
 まずは、一般課程からみなさんにお伝えさせていただきます。

 第一章の1項では障害者福祉の背景と動向を紹介します。
 (画像は私が講習会で使用するパワーポイントです)
スライド3 
  近年の障害者福祉を紹介するとき、ノーマライゼーションは考え方の基本となりますので、一番に出てきます。
 1950年代前半に、デンマークのバンク・ミケルセンが唱えた障害者福祉の考え方で「障害があってもなくても、同じ社会で生活できることがノーマルな社会であると」提唱し世界に広がっていきました。
 その流れで1981年に国連で「完全参加と平等」をテーマとした国際障害者年が制定されました。

スライド4 
 その考え方を踏まえて、わが国でも法的な整備が進み、2003年に障害者が自らの生活を自らの意思で決定していく支援費制度がスタートしました。
 その3年前に開始された介護保険でも使われている「自己選択・自己決定」という言葉が福祉系の世界を席巻するようになりました。

 私が講義をする時は、「自己選択・自己決定」の定義について受講者のみなさんにお尋ねするようにしています。
 同行援護従業者養成研修を受講する人の多くは現在、介護保険か障害福祉分野でお仕事をされている方です。
 この業界では普段からよく耳にする「自己選択・自己決定」とはどういう意味ですか?とお尋ねしています。
 すると、多くの方は「利用者自身が利用するサービスを選ぶことと」と回答されます。
 ここからは、社会福祉士の視点なのですが、私はもう一歩踏み込んだ質問をします。
 それは「どうすれば利用者が満足する自己選択・自己決定につながりますか?」という質問です。

 みなさんならどう答えますか?

 利用者一人一人違うので、これが答えだ!!というものはありませんが、私は「利用者が利用したいと思うサービスについて十分な情報を得ることができたとき、本人が満足する自己選択・自己決定ができるのではないか」とお伝えしています。

 介護保険の現場で多いのは「訪問介護・通所介護のサービスを使いますか?」という質問で、利用者の答えはYESかNO・・・
 このようなクローズドクエスチョンでは、本当の自己選択・自己決定をしていただくことは難しいのではないでしょうか。
 通所介護を利用する場合、体験利用等を通じて複数の施設利用をした結果、利用者が気に入った施設を選ぶ。これが自己選択・自己決定の本当の姿です。
 日本に61万人のケアマネさんがいらっしゃいますので、みなさんと共有できたらいいなぁと思いながら同行援護の講習会をしています。
話がずれてしまいましたが、同行援護従業者養成研修の始まりは制度の流れとともに、基本的な考え方をお伝えしています。
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プロフィール

伊東 良輔 (いとう りょうすけ)

Author:伊東 良輔 (いとう りょうすけ)
一般社団法人ぱるむ 代表理事
人間関係学修士
心理学を背景とした対人援助の理論と実践について研究しています。
2014年、一般社団法人ぱるむを設立。北九州市小倉南区に「伊東良輔社会福祉士事務所」、「ケアプランセンター らび」を開設。
社会福祉士として対人援助に関する講座で講師活動や成年後見人としての活動に関する記録、非常勤講師として社会福祉士を目指す学生の皆さんへの指導の記録。
視覚障害生活訓練等指導者として同行援護従業者養成講座を開催した講座の内容等を中心に紹介していきます。

資格
・社会福祉士
・精神保健福祉士
・介護福祉士
・介護支援専門員(ケアマネジャー)
・福祉住環境コーディネーター2級・3級
・福祉用具プランナー
・視覚障害生活訓練等指導者
・相談支援専門員
・全身性ガイドヘルパー

社会貢献活動
・公益社団法人日本社会福祉士会 理事
 国際担当理事
 LGBT担当理事
・公益社団法人福岡県社会福祉士会 理事
 ぱあとなあ福岡所属(成年後見人)
 独立型社会福祉士支援委員会
 障がい者支援委員会
・日本ソーシャルワーカー連盟
 国際委員会
・日本障害者協議会 理事
 総務委員会 http://www.jdnet.gr.jp/guide/yakuin/member/ito.html
・日本障害者リハビリテーション協会 総合リハビリテーション研究大会
 常任委員
・アルコール健康障害対策基本法推進ネットワーク
 幹事
・北九州市障害支援区分認定審査会 委員
・宗像市・福津市介護認定審査会 委員
・中間市障害支援区分認定審査会 委員
・宮若市障害者計画・障害福祉計画推進協議会 委員
・福岡県介護実習・普及センター 運営委員
・福岡県社会福祉協議会 運営適正化委員
さわやか福祉財団 さわやかインストラクター

一般社団法人ぱるむ
・伊東良輔社会福祉士事務所
・ケアプランセンターらび
・権利擁護センターせるもん
〒803-0273
福岡県北九州市小倉南区長行東1丁目11-16
一般社団法人ぱるむ 長行事務所
TEL:093@776‐7115
FAX:093@777‐5068
ホームページ:http://hp.kaipoke.biz/zau/

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